遊行柳




yu.jpg芦野支所より北方三百メートル、通称”上の宮”と呼ぶ湯泉神社の社頭にあり、別名「朽木の柳」ともいう。

柳を訪ねると、土地産”芦野石”の玉垣をめぐらした中に、一本の柳が植えられ、傍らには、芭蕉の作

「田一枚植えて立ち去る柳かな」
の句碑、更には蕪村の
「柳散清水涸石慮々」

の句碑とが並び、道の反対側には、西行の「道の辺・・・・」の歌碑が立っている。


遊行柳伝説の文献は多いが、代表されるものでは、遊行十四世大空上人が当地巡化の折、朽木の柳の精が女性になって現われ救いを求めたので成仏させたという説(仏教史・時宗史)。

また、時は室町期の文明三年(1471年)、遊行十九世尊皚上人が当地巡錫の折、柳の精が十念を授けられ成仏したという説の二つがあり、観世信光作と伝えられる謡曲「遊行柳」の筋は、
後説の方でこちらの方が世間一般に流布している。






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